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ディープラーニングとは!? 特徴から応用例まで徹底解説!

2025.01.15

前回の「機械学習とは!?種類や仕組みを具体例を交えて徹底解説!」では、機械学習についての定義や特徴、仕組みについて説明しました。今回の題材は「ディープラーニング」についてです。生成AIの発達によってよく耳にする単語になりましたが、実際にどのような特徴があるのか?どんなことに使われているのかをこれから説明していきたいと思います!

目次

ディープラーニングとは

ディープラーニングは、機械学習の一つであり、ディープニューラルネットワーク(DNN)を使った学習を行います。ディープニューラルネットワークは、パターン認識をするように設計されたニューラルネットワーク(NN)が基になっています。これは、人間や動物の脳神経回路(ニューロン)を模して作られており、アルゴリズムを多層構造化したものです。

ディープラーニングの特徴

1. 特徴量の自動抽出

従来の機械学習では、データの特徴量を設計者が手動で選び出す必要がありましたが、ディープラーニングは生のデータから重要な特徴を自動的に学習します。

2. 非線形のパターンを学習

ニューラルネットワークには、非線形関数(活性化関数)が使われており、単純な線形関係では説明できない複雑なデータ構造を学習可能です。

3. 大規模なデータと計算能力の活用

ディープラーニングは、大量のデータを学習させるほど精度が向上します。また、GPU(グラフィック処理装置)などの高性能なハードウェアを活用して、高速に学習が行えます。

4. 多様な分野への応用

画像認識、音声認識、自然言語処理、自動運転など、さまざまな領域で最先端の性能を発揮しています。

ディープラーニングと機械学習の違い

ディープラーニングは、人工知能(AI)や機械学習と同じものではありません。人工知能(AI)のなかに機械学習が分類され、さらにその中にディープラーニングが存在します。そのため、ディープラーニングは機械学習の「一種」であり、互いに排他的なものではありません。人工知能(AI)が急速に発展しているため、それを支えるための技術として重要度が高まっています。

ディープラーニングは、機械学習の中でも特に「深い」構造を持つニューラルネットワークを用いる点で特徴的です。機械学習は一般的に特徴料と分類器を人間の手で選択しますが、ディープラーニングではモデリングや特徴量の抽出を自動で行います。

大量のデータとそれを処理するためのGPUがあるならディープラーニングを用いることで効果的に学習をさせることができます。

ディープラーニングの種類

ディープラーニングにはさまざまな構造のネットワークがあり、目的に応じて使い分けます。ここでは代表的な3つを紹介します。

CNN(畳み込みニューラルネットワーク)

CNNは、特に画像認識に適したニューラルネットワークの一種です。CNNを用いることで画像特徴情報を失うことなく2次元で処理できます。

仕組み
畳み込み層:画像を小さなフィルタ(カーネル)でスキャンし、特徴マップを作成する。
プーリング層:データ量を削減しつつ、重要な情報を保持する。
全結合層:最後にすべての特徴をまとめ、予測を出力する。

応用例
・自動運転車のカメラ映像解析
・スマートフォンの顔認識機能

RNN(再帰型ニューラルネットワーク)

RNNは、データの「時系列性」や「順序」を考慮できるネットワークで、音声やテキストの処理に適しています。

仕組み
・各時点の出力が次の時点の入力として再利用される「ループ構造」を持つ。
・過去の情報を活用しながら、現在のデータを処理する。

課題
長い時系列データでは、過去の情報が忘れられやすい「勾配消失問題」が発生。

応用例
・音声認識:音声データからテキストに変換。
・時系列予測:株価や天気の予測。

LSTM(長短期記憶)

LSTMは、RNNの「勾配消失問題」を克服した拡張版で、長い時系列データを効果的に学習できるモデルです。

仕組み
・「セル状態」と呼ばれるメモリ機構を持ち、長期的な依存関係を保持します。
・情報を取捨選択する「ゲート機構」を導入。
 入力ゲート:新しい情報をどの程度セル状態に追加するか決定。
 忘却ゲート:古い情報をどの程度忘れるか決定。
 出力ゲート:どの情報を出力に使うか決定。

応用例
・翻訳システム:英文を日本語に変換。
・自然言語生成:AIによる文章作成や自動要約。

ディープラーニングの使用例

1. 画像認識

コンピューターにデータベースから大量の画像を与え、対象物の特徴をコンピューターに学習させることで、コンピュータは対象物を認識可能になります。

応用例
医療画像からの疾患診断、スマートフォンの顔認識。

2. 音声認識

音声認識により、音声データをテキストデータに変換することができます。ディープラーニングによって音響モデルや言語モデルを用いて音声を解析、認識することで、次に出現する可能性の高い単語を自動で予測できるようになりました。

応用例
スマートスピーカーの音声操作、字幕生成。

3. 自然言語処理

自然言語とは日本語や英語といった人間が作り出してきた言語のことです。人間の言葉を機械で処理して内容を抽出する技術を指します。ディープラーニングを使うことで、同じ発音の言語の意味の違いなどが解析できます。

応用例
検索エンジンのクエリ解析、チャットボット、翻訳アプリ。

4. 異常検知

ディープラーニングを用いた異常検知とは、データセットの中のデータのうち、他のデータと異なるデータを検知し、識別するための技術です。
人間では認識できないような些細な変化や機械が壊れる前の微細な動きを捉えられます。

応用例
医療診断、物体の欠如検知、スパム検知。

まとめ

これらのアルゴリズムは、それぞれ得意な分野や特性を持っています。問題の種類やデータの性質に応じて適切なアルゴリズムを選ぶことが、機械学習の成功につながります。次回は、これらの基盤技術をさらに進化させた「ディープラーニング」について、その詳細な仕組みや応用事例を掘り下げていきます。ぜひご期待ください!

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